拠点のデザインは、気温と地形によって異なります。
熱帯地域では、クーラーの設置場所がポイントになります。クーラーの排熱側は気温が上がりますので、拠点の外壁部分にクーラーを設置し、屋外に排熱すると良いです。
砂漠地域では、限られた土や砂利で農作物と木を育てますので、拠点と防衛ラインの間にできるだけ多くの土や砂利を入れると良いです。拠点の設計は熱帯と同じです。
温帯地域には、熱波も寒波もやってきます。拠点の設計は熱帯地域を基本とし、そこに電気ストーブを追加すると良いです。夏は暑いので、間欠泉は拠点内に入れない方が良いです。
寒冷地域では、間欠泉を拠点内に入れて、温室栽培をすると良いです。間欠泉の上に地熱発電を建設する予定ですので、最初からそのスペース(6×6)を空けておきます。
極寒地域(海氷と大氷原)では、水耕栽培器のための電力とスチールが必要になります。冷凍室はいりません。仕事量が少ないので、入植者もペットも拠点も最小限まで削減した方が良いです。
・作業台と家具の配置 (RimWorld 1.0)
・究極拠点の設計図 (RimWorld 1.4)
・トンネル誘導拠点の設計図 (RimWorld 1.4)
設計図の他に、管理人が実際に作成した拠点の画像も掲載してありますが、この2つが異なる場合、設計図の方が最新(または一般的)です。
この画像は、寒冷拠点の作業スペースを拡大した物です。古い拠点なので、細かな仕様が最新版と異なりますが、配置の考え方は同じです。
冷凍室の近くに農業ゾーンを作れば、農作物の運搬が楽になります。雑草のない地域や季節は、冷凍室でペットを飼うのも良いです。これで、エサやりや搾乳が楽になります。
食肉加工台は、冷凍室の中が合理的です。動物を拾いに行く距離が短いですし、さばいた肉を運ぶ必要もありません。寒さで作業速度が低下しますが、移動時間を軽減した効果の方が大きいです。
電気コンロは、その隣の小部屋が良いです。独立した部屋を作り、その床を抗菌タイルにしておくことで、食中毒の発生率が下がります。扉を開放しておけば、移動もスムーズです。
作った料理は、冷凍室の入り口付近に置くのが良いです。食堂は、冷凍室の近くが良いです。これで日々の移動距離が短くなります。できれば、医療部屋や囚人部屋も冷凍室の近くが良いです。
医薬品や薬草は、医療部屋の中に置きます。ロッカーに入れておけば、部屋の美しさも損なわれません。
各作業台は、備蓄部屋の近くに密集させると良いです。画像のような配置なら、コンポーネント工作台にもツールキャビネットの効果が届きます。良く使うスチールやコンポーネントは、備蓄部屋の最も手前に置いておくのがベストです。溶鉱炉にはツールキャビネットがいらないので、別の場所に置くのも良いです。
使わない武器や家具などは、貿易ビーコンの範囲に置きます。シルバーも、貿易ビーコンの範囲にあった方が良いです。商船にミルクやペミカンを売りたい場合は、一時的に貿易ビーコンを冷凍室に運びます。
扉の部分も、備蓄ゾーンに設定することができます。画像では、ドラッグラボの近くの扉にニュートロアミンを置いてあります。椅子の下に備蓄ゾーンを設定するのも良いです。
電力線が露出していると、部屋の美しさが下がりますので、できるだけ壁や扉の中を通した方が良いです。埋設型電力線(RimWorld 1.5)なら、どこを通しても美しさが下がりませんし、バチバチも発生しません。作業スペースの近くに1マスの独立した電力線を作っておくと、[配線替え]で電源を切ることができます。
12マス四方の部屋に食堂・娯楽室・作業室・研究室・医療部屋・宿舎の機能を詰め込みます。この部屋は、広くて豪華で美しいので、心情が大幅に上がります。医療用ベッドの設定を解除すれば、普段からここを宿舎として利用できます。
品質の高い彫刻があれば、部屋のどこにいても(正確には左上の1マス以外)心情に+15が付きます。栄養補給ペーストを食べたり、療養中に眠れなくても、大した問題にはなりません。
RimWorld 1.1での仕様変更で、寝ころびながらテレビを見ることができなくなりましたが、RimWorld 1.4から、また寝ころびながらテレビを見られるようになりました。RimWorld 1.5では、また見られなくなりました。仕様変更か不具合か分かりません。
ベッドを増やしたい場合は、このようなアレンジも可能です。通路部分に寝袋を置くのも良いです。重要なことは、彫刻の効果範囲に全てを収めることです。
■は壁、開は基本的に開放状態にしておく扉、閉は基本的に開放状態にしない扉、冷はクーラー、灯は太陽灯、農は農業ゾーン、□は発電機です。
地熱発電を拠点内に入れることで、温室栽培と作業部屋を暖めます。囚人部屋は扉を閉めますが、周囲が暖かければ、この部屋も暖まります。肥えた土や間欠泉の位置によって、地熱発電の位置も調整すると良いです。
地熱発電の発熱量や夏場の温度調整などは、ちょっとしたコツがいります。詳細は中級者向け実例解説1.4をご覧ください。難しい方は、単純にクーラーや電気ストーブを増やせば良いです。
針葉樹林には沼が多いので、地形によって調整が必要になります。この画像の場合、囚人部屋と備蓄部屋の西側が1マス分狭くなっています。
■は壁、開は基本的に開放状態にしておく扉、閉は基本的に開放状態にしない扉、□は作業台、冷はクーラー、充電はバッテリー、○は椅子、寝台はベッドで寝の位置が頭です。
寝室を個室にするなら、最初から拠点の拡張性を考慮して設計すると良いです。この設計図の場合、図の右側以外なら拡張できます。個室が増えるほど拠点が大規模になりますが、動線は短めです。
寝室の扉を開放しておくことで、拠点全体で温度管理できますし、扉の開閉なくスムーズに移動できますし、輸送ポッドで襲来した敵を通路で迎撃しやすくなります。寝ている時に近くを誰かが通ると、心情が下がりますが、問題になるほどではありません。
右側に拡張できませんので、右側に防衛陣地を作り、病院用ベッドや囚人部屋もその近くに作ります。クーラーの数は、気候や拠点の広さによります。バッテリーの数も、発電機の種類によります。
この画像は、戦闘禁止プレイの実例1.3で作った拠点です。地盤の影響で、作業台の位置が設計図と異なります。また、入植者が戦闘しないという縛りプレイだったため、クーラーを拠点中央にまとめてあります。
■は壁、開は基本的に開放状態にしておく扉、閉は基本的に開放状態にしない扉、□は作業台、冷はクーラー、○は椅子、寝台はベッドで寝の位置が頭、望が望遠鏡、盤がチェス盤です。
個室を3×8マスにして、作業部屋を通路にすることで、無駄なスペースを極限まで減らします。わずかなスペースも、彫刻や照明などに利用します。
寝室の扉を交互に開放し、開放した部屋のベッドは通路から6マス離し、閉じた部屋のベッドは扉近くに置くことで、温度と騒音の両方に対応できます。システムの詳細は難しいので、下手にアレンジするより、そっくり真似をすることをおすすめします。扉を閉じた部屋は、必要な時に囚人部屋に利用します。
この画像は、unstable 1.4の実例で作った拠点を紹介用に補足した物です。歩く部分をわらマット、作業台の下などを岩タイルにすれば、汚れを最小限に抑えることができます。
熱帯や温帯で部屋の完成形を利用した時の拠点です。■は壁、開は基本的に開放状態にしておく扉、閉は基本的に開放状態にしない扉、換は換気口、□は作業台や家具、冷はクーラー、充電はバッテリー、○は椅子、寝台はベッドで寝の位置が頭、バがバイタルモニターです。
美しさを高めた大部屋にあらゆる機能をまとめることで、心情が効率的に上がり、心情が安定することで食事は栄養補給ペーストでも大丈夫になり、栄養補給ペーストなので調理不要で食中毒もなく、冷凍室や農場も狭めで大丈夫です。
さらに、全体的にコンパクトな設計なので、動線が短くなり、生活圏がサイコスード波動器の範囲にほぼ収まり、防衛陣地や輸送ポッドの敵に駆け付けるのも素早くなり、戦闘後の治療もすぐに行えて生存率が高まります。
つまり、建築、移動、調理、農業の作業を節約できるということです。今まで人手が足りないと感じていた方も、この拠点でいかに効率が重要かを体感できると思います。
画像は、クリア時の初心者向け実例解説1.3に家具などを追加した拠点です。ベッドが足りない場合は、通路部分に寝袋を置くと良いです。
RimWorld 1.5から壁の隙間から斜めに近接攻撃する裏技が使えなくなりました。そのため、この拠点も最新バージョンでは使えません。
作業と防衛の移動距離を最小化し、防衛中も心情が上がるようにしたのが、この拠点です。
敵が通路から侵入したら、作業台の椅子の位置から近接攻撃します。敵が接近するぎりぎりまで通常作業ができますし、移動することなくその場で防衛できます。作業中も防衛中も彫刻の範囲内にいますので、心情も高く保てます。
RimWorld 1.3で通信機の前を開けておかなければならなくなりました。設置物の配置が少し変わりますが、建物の構造は同じです。
究極を目指すと、無駄がなくなります。この画像で分かる通り、スペースに全く無駄がありません。この画像は、24時間間隔で襲撃が発生するようにした時の拠点です。詳細は連日襲撃の実例をご覧ください。
RimWorld 1.5から壁の隙間から斜めに近接攻撃する裏技が使えなくなりました。そのため、この拠点も最新バージョンでは使えません。
トンネルタイプは、寝室を狙って来ます。拠点の周囲にタレットを置き、寝室の近くに防衛陣地を作ることで、外部から来る襲撃は全て防衛陣地に誘導されます。トンネルタイプは通路の入り口で迎撃し、その他の襲撃はその奥の通路で迎撃します。究極の防衛方法ですので、脅威の規模500%の敵にも通用します。
寝室兼作業部屋と防衛陣地との間の断熱が弱いので、冷暖房設備は多めに必要です。この設計図の場合、冷凍室が狭めで、冷凍室の冷気をあえて囚人部屋や作業部屋へ逃がすことで、クーラーの総数を節約していますが、これは上級者用のテクニックです。
■は壁、開は基本的に開放状態にしておく扉、閉は基本的に開放状態にしない扉、タはタレット、灯は太陽灯、←──→は水耕栽培器、□□□は作業台、〇は椅子、障はバリケードです。
大氷原では、間欠泉と温室栽培が鍵になります。水耕栽培器で米や木綿やヒールルートを育て、交易で木材やプラスチールなどを購入します。大量のスチールが必要になりますので、潰れた鉄材が多いマップほど有利です。
周囲の部屋にタレットを置くことで、トンネルタイプの襲撃も防衛陣地で迎撃できます。防衛陣地が狭いので、味方への誤射がなく、自動式ショットガンで敵を各個撃破できます。
他にも色々なポイントがありますので、詳細は大氷原拠点の実例(新)でご確認ください。
この画像は、連続襲撃中(78日目)の拠点です。商船やトレーダーが来なかったため、備蓄ゾーンが物で溢れています。
■は壁、開は基本的に開放状態にしておく扉、閉は基本的に開放状態にしない扉、灯は太陽灯、←──→は水耕栽培器、〇は椅子、土は土のう、タはタレット、充電はバッテリー、寝台の寝が頭の位置、バはバイタルモニター、アナライはマルチアナライザ、□□□は作業台や発電機です。□□□の中で、工は精密工作機械、ミはミシン台、溶は溶鉱炉、ドはドラッグラボ、研はハイテク研究設備、コはコンポーネント工作台、通は通信機、肉は食肉加工台です。
海氷では、襲撃者を解体して、人肉と人皮を利用するのが基本です。人肉をペットフードにしてから栄養補給ペーストにすれば、効率的に食料になりますし、人肉を食べたことにもなりません。人皮でパーカーを作れば、資金源になります。
海氷では、貿易商待ちの時間が長いので、意外と暇です。入植者は初期メンバーの3人で十分で、ツールキャビネットなども要りません。全員相部屋ですが、高品質の巨大な彫刻を部屋中心に置いておけば、十分に心情が上がります。
商船で売る物は、大部屋に散乱しておきます。売らない物やミルクなどは、隣の小部屋に置いておきます。いらない仲間が加わった際には、追放するより、捕虜にしてから売った方が心情低下が少ないです。捕虜にする際の一時的な囚人部屋として、この小部屋を使います。
襲撃では、南北の1マス通路で防衛します。発電機の部屋にタレットを置いておけば、トンネルタイプも二重壁のどこかを狙って来ます。海氷は、この他にもポイントが多いので、詳細は海氷拠点の実例(新)でご確認ください。
この画像は、宇宙船反応炉起動後の連続襲撃中(132日目)の拠点です。物の配置が設計図と多少異なりますが、要点は同じです。